昔、同名の漫画があった。吉田戦車の4コマ漫画だ。いろんなキャラクターが登場し、奇妙奇天烈な内容だったが、おもしろかった。よく一緒にダイビングに行った仲間たちが、誰がどのキャラクターに似てるって話で大いに盛り上がった。ちなみに僕は気弱で心優しい”かっぱ君”だった。
…て、昔話はさておき、今日も3歳児検診だった。歯科の検診は簡単な問診のあとで、そのあと身体測定・内科検診・指導のため親子は2階へ移動する。歯科の検診は1階の問診のスペースの隣。アコーディオンカーテンを挟んだ場所で、こちらから問診の雰囲気もわかったりする。逆に言うと、歯科検診の雰囲気も問診している子供たちにバレバレだ。
途中までは実に順調、おだやかに検診は進んだが、隣で検診を受けていた子が火がついたように泣き出した!8/22の日記にも書いたけど、「オレは泣く!」と決めてきている子か、怖かったのか…。さあそうなると、会場の雰囲気は一変する。さっきまでふつーに座っていた子供の顔が引きつりはじめ、呼ばれても尻込み。順番が来ただけで泣き出す子もでてくる。子供は敏感に感じている。ほかの子が泣いた→何かこわいことがある→そこに自分も行くらしい→自分もこわい目にあう→イヤだ→→号泣…。
そう、子供の場合、すぐに伝染するんですよ。それ以降の子は何かきっかけさえあれば泣き出してお母さんにしがみつく。実に厄介。
だから、最初の子を泣かさないことが肝心。もし泣いても親や医師があわてて大声を出してなだめても逆効果。その雰囲気も伝わるから。で、ちゃっちゃと口の中を見てお母さんに抱いてもらう。99%はすぐに泣き止む。やっぱり母は偉大だ。
でも、傾向として、泣く子のお母さんは不安な顔をしている。お母さんがおおらかな雰囲気の子供はまず泣かない。こどもは全身で周りの大人たち、とくにお母さんの雰囲気を全身全力で感じ取っているのだと思う。お母さんが安心して笑顔でいる所は自分にとっても安全な所。お母さんが不安に感じている場所は自分にとっても危険な場所、と本能的に感じるんだろうなあ。
お母さん、たかが検診、おおらかな気持ちでお子さんといらしてください。あなたの不安な気持ちも、あなたのお子さんに
伝染るんです。
2007年12月26日水曜日
伝染るんです。