当クリニックの診療方針

最新更新日10.11.5

 
 
 

健康な生活は健康な口腔(こうくう)から…

歯は私たちが生きていく上でとても大切な臓器です。目や耳、心臓や腎臓などと同じく、精緻な構造と目的を持って、私たちに与えられたのです。

野生動物が歯を失うことは死を意味します。

しかし我々人間はたとえ歯を失ってもそれを補い、修復し、生きていく術を身につけました。私たち歯科医療従事者はそのために日々勉強し、診療を行っています。


なるべく歯医者にかかるな!

私たちは皆一人一人その人に最適な歯を神様から授かって生まれてきます。その歯を大切にし、お手入れをし、健全な状態を保つことができれば最高ですよね。でも、減少傾向にあるとはいえ、虫歯にかかる人も多く、歯周病で歯を失う方は後を絶ちません。なぜ?それは皆さんが歯の重要性をわからず、歯の健康を維持する方法をご存じないからです。病気にならなければ歯医者なんかに行く必要はありません。

ですから、まず歯の健康に不安を感じたらそれを教えてくれる歯医者にかかってください。

歯の健康を維持する方法を知っていればたとえ小さな虫歯ができたとしても、軽度の歯肉炎にかかったとしても歯医者での治療はほんの数回ですむのです。「時々歯医者に行ってチェックしてもらう。そして悪いところがあればちょちょいと治して終わり!」  どうですか?


でも歯の治療は長い…

これは一般の方の歯医者への不満で、よく耳にします。一度かかると何ヶ月も通うはめになってびっくりしたことはありませんか?当クリニックでも患者さんが初診でみえた時、お口の中を拝見し、レントゲンや口腔内の写真を見ていただきながら、「こことここに問題があって、このような方法で治さなければならないので4〜5ヶ月はかかります。」などとお伝えすると、ほとんどの方が意外な顔をされます。「歯が痛くなってきたから、その歯だけ治せばいいだろう」と。しかし、痛くなった虫歯というのはかなり程度としては進行していて、神経の治療など大変時間と手間のかかる治療を必要とすることがあるのです。また、そういった虫歯をお持ちの方は、痛みがまだ出ていない、比較的軽度の虫歯も何本かお持ちで、そういった歯を一つ一つ治すとなると、それなりの回数になるのです。「痛くないところは治さなくていい」「そんなとこまで治療するのは過剰診療じゃないか?金儲けか?」と多くの方がお思いでしょう。でも、痛くない虫歯をまだ痛くない時期に治しておくことがとても大切なのですよ。

上記したように、天然の歯が一番!です。でも一度できた虫歯は(ごく初期の虫歯をのぞいて)自然には治りません。ならばなるべく天然の歯に近い状態で治療を終えてしまうのがベストなのです。なるべく削らないために最小限削る必要があるのです。

歯周病に関しては虫歯とは多少事情が変わってきますが、ある程度健康な状態に戻すまでやはり回数にして10回程度は最低かかります。場合によっては外科治療も必要になり、年単位での治療が必要な方もいらっしゃいます。 

まずは正常な状態に戻すことです。そのためにはある程度時間がかかることは我慢してください。


正常な状態に戻ったら…

「時々歯医者に行ってチェックしてもらう。そして悪いところがあればちょちょいと治して終わり!」  どうですか?


 


現在、新たな診療方針を策定中です。

とはいえ、基本的な考え方は変わりません。

歯医者なんて、行かないで済むなら行かない方がいいんです。