おとといに続いて、「医龍」ネタ。
今日、最終回だった。朝田龍太郎とチームドラゴンは今回も困難に直面しつつも奇跡的にオペを成功させる。でも、見どころは以下の3点だったと思う。
1朝田が今後を問われたときにチームのみんなにいうセリフ。
「誰が欠けてもあの子の命は助からなかった。このチームは…最高のチームだ」
2患者のための医療に身を投じ、報われないまま逝った父を見て医学の道を捨て、金で病院を買収する投資ファンドに身を置いた内田有紀演じる片岡が、朝田と父の姿を重ね合わせ、真の医療に立ち返る。
そして野口の構想を打ち砕き、明真のオーナーとなり言うセリフ。
「わたしは今の日本の医療制度に問題があると思う。患者を第一に考える医者が報われないのはこの国の制度に問題がある。だから、患者ではなく国からお金をとる。…医療政策を変えてみせます。…必ずやって見せます。」
3『日本も、アメリカの医療制度に学び、市場原理を医療の世界に導入すべきです。払った金額に見合う医療、これこそが、目指すべき医療改革ではないでしょうか』と豪語していた岸部一徳演じる野口。その本人がまさにアメリカで暴漢にあい、救急車で運ばれるときに救急スタッフが言うセリフ。
「どこの国だ?どうせ不法滞在だろ?あまり金も持ってなさそうだな…保険のない貧しい外国人なんてどこも引き取り手はないぞ。しょうがないな… 保険に入る金がなければ治療はできない… それが、この国の現実だ」
皮肉だね…
まさに今の日本の医療、これからの医療が問われている。政府や経済界は現実に医療に市場原理を持ち込もうとしている。それでいいのか?
12日の日記に書いたように、真摯に医療に携わっている医師が報われない崩壊しつつあるこの国の医療制度。これでいいのか?
おもしろい番組だった。
続編に期待!!
2007年12月20日木曜日
医龍 最終回