大学時代のサークルのOBで、毎年新年会を行っている。卒業後20年目になるが、クラスの同窓会は1回もなかったが、OB会の新年会は続いている。これもひとえに幹事をやってくださるKさん(ベテラン看護師)のおかげだ。
昨日がその新年会。銀座で開催。1年ぶりの顔、十数年ぶりの顔、みなそれぞれの場所で頑張っておられる。
そこで話題になったのが、『医療崩壊』だ。
何度かクリニッキで書いた(10/18いまのにっぽん 12/12診療報酬 命の重さ 12/20医龍 最終回)が、この国の医療制度は崩壊しかかっている。われわれ医療従事者はそれに気がついているし、大いに不安を持っている。
心ある識者は問題を認識している。
官僚や政治家はどうだろう?
マスコミは?
そして、国権の主権者である国民はどうだろう?
「危機感を有しているわれわれが主体になって行動しなければならない!」と他県歯科医師会の理事をされている先輩が熱弁する。
「一度決定的な危機を迎えないと世論も政治も変わらない」という主張も。
政治家は選挙に勝つために聞こえのいい公約しか口にしない。
いま、医療や福祉の崩壊を防ぎ、安心して暮らせるようにするには国民に高負担を課さなければならない(増税?保険料のアップ?)のは暗黙の了解だが、選挙に勝つためにそれを口にしない。ゆがみを現場に押し付けてもうあちこちにほころびが出てきているにも関わらず。
小泉元首相が『聖域なき構造改革』をうたっていろいろな分野での歳出削減を行った。われわれ医療関係者も政策に従ってきたが限界は近い。
建設業界はやっぱり強い。あれだけたたかれた高速道路建設も、これからまた「全部造る」のだそうだ。
それに比べ、医療・教育分野のいかに弱いことか。どちらも現場の医師・教師が犠牲になり、結果、患者・子供が被害を被っている。
僕は、医療と教育はやっぱり聖域だと思う。
この二つをないがしろにして日本の将来はない!
皆さんはどう思われるか?
そして、医療の崩壊・教育の崩壊を防ぐには
どうすべきか?
そろそろ真剣に考えなければならない時期です。
2008年1月14日月曜日
医療崩壊は防げるか?